介護市場は、慢性的な労働者不足に陥り介護士の 地位向上も試みていますが 労働者不足が依然として続いている状態です。
そこで注目されているのが 外国人労働者の存在です。
介護市場でも10年以上前から 介護市場における外国人労働者の受け入れが行われており、2023年では 約4万人にもなっています。全介護労働者の6%以上が すでに外国人労働者ということになるのです。 これからも 介護市場における外国人労働者の受け入れは積極的に行われるでしょう。
さらに問題になるのが外国人という多くの壁があるということです。
介護という場は非常にデリケートな場所でもあります。一般のビジネスオフィスであれば、1つの仕事をみんなで共有することが当たり前であり、 そこでは ビジネスにおける礼儀など存在します。顧客は国内だけではなく、 海外とのやり取りも 通常なので顧客が外国人だったり また、外国人の顧客に対応するべく 外国人労働者を積極的に取り入れることは必然と言えるでしょう。
しかし 介護現場は状況が違います。そこでは色々な性格の方々が介護を受けています。 外国人に対する特別な感情を持った方も一部ではありますが存在します。 患者と介護師の関係性を上手に保ち続けるために、外国人労働者が長く活躍していただくと なると 介護施設の環境、スタッフが常にコミュニケーションが取れていないと問題が発生してしまいます。
その問題が 日本人と外国人のスタッフ同士の問題であったり、外国人スタッフと患者との壁などその問題を解消するには多くの時間を費やしながら問題を一つ一つ解消し、外国人労働者を活用するためのノウハウを少し 蓄積させるしかないのです。
また、入所者の状態は それぞれ違うので介護運営は、 ある程度の差別化も必要かもしれません。 スタッフが足りないからといって 未熟な外国人労働者を難易度の高い仕事を 強引に行わせるようなことは取り返しのつかないことになりかねないので、 総合的な運営方法を 構築させなければなりません。
特に地方の小さな介護施設は、人手不足が深刻なので 外国人労働者を活用すると このような問題が起こりやすい環境にあります。 安い 外国人労働者を入れれば良いというわけではなくしっかりと教育して厳しい基準を設ける制度を作り、守っていくことが今後の日本の課題になるでしょう。
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